REVIEW
ハイライトシーン
ベルマインツ
MUSIC 2020.08.12 Written By 峯 大貴

ネクストステージに踏み出した勝負の一曲

ベルマインツに追い風が吹いている!神戸・大阪を拠点に活動している3人組ポップバンド。盆丸一生(Vo / Gt)と小柳大介(Vo / Gt)、二人のソングライターを擁し、前田祥吾(Vo / Ba)も含めたハーモニーでポップに景観・情感を描いていく彼ら。4月には大阪の先輩バンド・愛はズボーンが所属するTOUGH&GUY RECORDSから、盟友3ピース・アフターアワーズとのスプリット・シングル『どッぷらあ』をリリース。地元から着実なステップアップを刻んでいると思っていたところに届いたのが、この配信シングル“ハイライトシーン”である。

『どッぷらあ』収録曲“ロマンス・グッドバイ”

昨年1stシングルの“流星タクシー”が太陽の沈む夕暮れ時であれば、こちらはキーンと冷えたポカリスエット、もしくはカルピスがストーリーを彩るような、清涼感立ち込めた快晴の真っ昼間。時制を違えたサマーチューン第二弾という捉え方も出来るだろう。しかし本作には演奏に石若駿(Dr / Per)、千葉岳洋(P)、宮田“レフティ”リョウ(Syn)という現在のポップ・ミュージックを先導する名うてミュージシャンたちが参加。ベルマインツにとって、今までとは異なる歩幅でネクストステージに踏み出した勝負の一曲だ。

今回作曲を手掛けているのは盆丸。シンコペ―トを効かせながら6拍子の間に8・6・8・10の拍子がサンドイッチしていく複雑なリズムパートと、ズンズンと8ビートで進んでいくパートの大きく二つを行き来していく。ともすれば継ぎはぎの印象を受けてしまう大胆な構成だ。しかし曲のモチーフの分断をつなぎ留める鮮やかなバンドアンサンブルと整理された音像、どちらもサビといえそうなキャッチーなメロディによって、グルーヴを描きながら移行していくごとに大ジャンプを決めていく心地がとにかく痛快。また間奏から登場するギターリフが後半にかけてシンセとユニゾンし、楽曲を一気通貫していく仕掛けなど、総じてアッパーなテンションで一瞬たりとも聴き逃せない求心力を放っている。

 

また歌詞にはメンバー3人全員がクレジットされており、自らに待ち受ける未来にワクワクしながら仕上げたようなフレッシュな勢いと熱量の高さが伺える。とにかく高密度にアイデアが詰め込まれた本曲で、荒廃したJ-POPの普遍性の再定義に名乗りを上げた。そういう意味で彼らの目指す先は今Official髭男dismが手をかけつつある「国民的バンド」のスケールまで見据えているのかもしれない。まだ想像もできない距離を、ベルマインツはゆく!

 

ハイライトシーン

 

 

アーティスト:ベルマインツ
仕様:デジタル
発売:2020年8月12日(水)

 

クレジット

 

作詞:小柳 大介 / 盆丸 一生 / 前田 祥吾
作曲:盆丸 一生
編曲:ベルマインツ

 

盆丸 一生:Vocals, Acoustic Guitars, Electric Guitars
小柳 大介:Vocals, Electric Guitars
前田 祥吾:Vocals, Electric Bass
石若 駿:Drums, Percussions
千葉 岳洋:Piano
宮田 “レフティ” リョウ:Synthesizers, Programming

 

Rec:Neeraj Khajanchi / 中 賢二郎
Mix:Neeraj Khajanchi
at NK SOUND TOKYO

Mastering:山崎 翼 (Flugel Mastering)
Direction:坂本 兼孝 (Lastrum Music Entertainment Inc.)

Special Thanks:有本 哲朗 / 亀山 武蔵 / 牧野 良彦

ベルマインツ

 

 

左から
前田祥吾(Ba)
盆丸一生(Vo / Gt)
小柳大介(Vo / Gt)

 

2018年結成の3人組ポップスユニット。神戸・大阪を拠点に活動中。
2人のシンガーソングライター、盆丸・小柳のツインボーカルに前田のコーラスが加わったハーモニーを武器に、往年のポップス・ロックにリスペクトを感じる懐かしくも新鮮な楽曲が特徴。

 

Twitter:https://twitter.com/bellmainz

Webサイト:https://bellmainz.tumblr.com/

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