NEWS

京都のエレクトロニック・ユニットSawa Angstrom、新作3rd EP『LEVEL』を配信開始

MUSIC 2019.10.04 Written By 吉田 紗柚季

浜田淳、吉岡哲志、児玉真吏奈による京都のエレクトロニック・ミュージック・ユニットSawa Angstrom(サワ・オングストローム)。精力的にライブ活動を繰り広げる彼らが、大手ストリーミングサイトのレコメンドにも選ばれた前作『OF FOOD』から約4ヶ月のスパンで、早くも新作EPをリリースした。

 

これまで二度の海外ツアーを経験し、国内でもHanging Up The Moon(シンガポール)、Big Bend(US)、落差草原WWWW(台湾)、DSPS(台湾)など多くの海外アーティストとの共演を重ねてきた彼ら。今回リリースされた3rd EP『LEVEL』は、児玉真吏奈がビリー・アイリッシュばりにアンニュイ&コケティッシュに跳ねる#2“Dawn to dawn”や、得意のカットアップボイスが浮遊するミニマルファンク#3“Flame structure”など、来年に予定しているアルバムリリースに向けて更に磨き抜かれた仕上がりとなっている。

 

今作は「地層」をテーマに据えており、各楽曲がそれぞれ異なる層を表現している。中でも#5“Ripple mark”は、液状の地層、つまり深海をモチーフに制作されたのだそう。リリースと同時に公開された同曲のMVは、9月8日に京都水族館で行われたライブ映像を元にしており、デジタル / テック・クリエイティブチームSPEKTRAによるライティング、水深7メートルの大水槽を優雅に遊泳する魚たちが、エクスペリメンタルな音像に融解した美しいビデオとなっている。

過去2作に引き続き今作も、スーパーカー、砂原良徳、クラムボン、UA、蓮沼執太などの数々の作品を手がけてきた益子樹(ROVO / DUB SQUAD)が全曲のマスタリングを担当。アートワークには、Hotel Dominik (LUCK by Ano (t) raks)のジャケを手掛けたコラージュ / ドローイングアーティスト・西脇衣織によるオブスキュアなドローイングが使用されている。

 

10月には、SPEKTRA主催イベントでのAOKI takamasaらとの共演(5日@KAGANHOTEL)や、初のボロフェスタ出演(27日@KBSホール)も控えている彼ら。アルバムデビュー前のエレクトロニック系アーティストとしては異例の速さで広がっているその活躍ぶりから、今後も目が離せない。

Sawa Angstrom『LEVEL』

 

レーベル:THANKS GIVING / SPACE SHOWER MUSIC
発売日:2019年9月25日
フォーマット:Digital

 

収録曲
  1. Cross lamina
  2. Dawn to dawn
  3. Flame structure
  4. Fossil bed
  5. Ripple mark

 

 

プロフィール

Sawa Angstrom(サワ・オングストローム)は浜田淳、吉岡哲志、児玉真吏奈の三人により2017年に京都で結成されたエレクトロニック・ミュージック・ユニット。当初はsa/waというユニット名だったが、2019年に改名。

 

浜田淳はアーバン・ソウル・ファンクバンドLainy J Grooveのメンバーとしても活躍中。YeYeのサポートも務めており、また映像作家としても活動するなど、多才な一面を見せている。吉岡哲志は、LLamaのメンバーとしてRallye Labelやwondergroundから作品をリリース。レコーディングスタジオstudio INOを運営し、エンジニアやアレンジャーとして数多くのアーティストの作品を手掛ける。児玉真吏奈はソロでの活動もしており、2017年にP-VINEからリリースされた『つめたい煙』は、シンセサイザーを使った独特なメロディによる弾き語りや即興的な曲など、その振れ幅のある音楽性が七尾旅人や豊田道倫からも絶賛された。

 

声とシンセとサンプラーを用いてユースホステルやアートギャラリーやビアバーなどのユニークな場所でライブを行っている。彼らのミニマルで即興性の高い演奏やメランコリックな歌はデザイナー、映像作家、空間芸術家などのアーティスティックな人々からの評価も高い。

 

2018年冬、1stCD-EP『DdTPt』を携えてEU4ヶ国6ヶ所と台湾2ヶ所のワールドツアーを突如決行。2019年に入り、CD付きのZINE『SYNAPSE VISUAL NOTE』のリリース、『DdTPt』のデジタルリリース、テキサス・オースティンのエレクトロニックレーベル〈SVNSET WAVES〉のコンピレーションアルバムに参加。5月には二度目の海外ツアーであるメルボルンツアーを決行し、帰国後に2nd EP『OF FOOD』をリリース。また、ドスパラのハイスペックゲーミングPC『GALLERIA』のCMに楽曲が起用されるなど、今後はクライアントワークを含めたさらなる飛躍が期待される。

 

オフィシャルサイト / SNS

https://sawaangstrom.com

twitter

Facebook

Instagram

WRITER

RECENT POST

INTERVIEW
バンドでも1人でも、パレードみたいに楽しくしたい! ― さとうもか、加速する活動の手ごたえを語る
REPORT
『御影ロマンス』ライブレポート
INTERVIEW
sa/wa 改め Sawa Angstromが語る、エレクトロニック・ミュージックの楽しさと海外ツア…
REPORT
中村佳穂 2nd album「AINOU」release party 京都編
INTERVIEW
つくる歓び、あたらしい野心 – 中村佳穂 2nd Album『AINOU』リリースインタ…
REPORT
【吉田紗柚季の見たボロフェスタ2018 / Day3】Special Favorite Music …
REPORT
【吉田紗柚季の見たボロフェスタ2018 / Day2】The Chorizo Vibes / CAS…
REVIEW
千紗子と純太 – 千紗子と純太と君
REPORT
ナノボロフェスタ 2018 ライブレポート
REVIEW
【3×3 DISCS】少年ナイフ – Brand New Knife
REVIEW
【3×3 DISCS】Welcome Interstate Managers – Fou…
REVIEW
【3×3 DISCS】Wanderlust – Little Big Town

LATEST POSTS

INTERVIEW
ただ“おもろい”と思うことをやっていたら、いろんな「無い!!」に気づいた〈トマソンスタジオ〉インタビュー

特集『言葉の力』の企画として本記事では、自らの思想をどのようにして言葉に乗せ発信してきたのかを探る。…

REVIEW
ザ・ディランⅡ

きのうの思い出に別れをつげるんだもの(1972年)

INTERVIEW
どうやって作られているか知るために現場を開く。建築集団「々」野崎将太 インタビュー

COLUMN
【Dig! Dug! Asia!】Vol.6 後編:ジャンルを融合させるパキスタンアーティストたち

「台湾のシーンが熱い」と透明雑誌が日本のインディーシーンを騒がせて、早くも10年近くになるだろうか。…

COLUMN
【Dig! Dug! Asia!】Vol.6 前編:パキスタンの「文化の床」Coke Studio Pakistan

パキスタンの音楽的背景と、その再興に挑み続けるテレビ番組 CokeStudioについて。