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【 ウサギバニーボーイが見た広島】第1回

はじめまして、広島でウサギバニーボーイというバンドをしているタカミヤと申します。「白羽の矢」って本当に刺さるんですね。刺さったので、早速コラムを書かせていただきます。

 

僕は記憶力というものが人より劣っているみたいです。

そのせいで、覚えていない事柄が圧倒的に多いのですが、それに加え、しっかり覚えていると思っても、記憶違いだったり、自分で知らぬ間に脚色を加えた記憶を現実として理解していたりと、なかなかに正確性がなく、なおかつ自動脚色機能が活発に動き始めると、「おい!それ、嘘じゃねぇか」って域にまで達することもしばしばでございます。悪気のない嘘つき。それが僕です。

 

そんな僕の頭に白羽の矢を刺していただいたので、なるべく脚色が加わらぬように、記憶を辿らなくていい内容をお届けしたいと思っております。よろしくおねがいします。

 

ウサギバニー ボーイ

名前 タカミヤ

 

広島でウサギバニーボーイというバンドをしています。ライブが多くしたいと思ってたら、メンバーが20人くらい在席するちょっとした会社組織みたいになりました。ほとんどの方は、「なにを言っているんだ?」と思うと思いますので、usagibunnyboy.comがバンドサイトとなりますので、そちらをご覧もらえれば幸いです。さらに興味が出てきたらツイッターで「usagibunnyboy」検索してフォローなんかをしてもらえたら、嬉しいです。

さて、本題です。

 

アンテナさんから広島のバンドやお店、人などを紹介してくださいとのことですので、個人の偏見で広島を紹介させていただきますね。

 

第1回はどんな風にしようかね。と思いを巡らしていましたが、掲載日を教えていただいた瞬間に決めました。「カングルワングル」というバンドです。

カングルワングル

 

 

左からいっきさん、いもとくん、のっこんくん、堀部さん、うえのくん

https://twitter.com/kanguruwanguru

 

広島を拠点に活動するバンドさんなのですが、掲載予定日の数日後に、そして今、これを読んでいる多くの方がお住まいであろう京都でライブがあるんですよ。まずは、ライブ情報をば。

日時

2015年2月21日(土)

open17:30 / start18:00

出演

HOMMヨ / カングルワングル / モルグモルマルモ / Kimonohouse / Baa Baa Blacksheeps

料金

前売 1,800円  / 当日 2,000円

ここからカングルワングルの音楽の素晴らしさを語るのが、紹介のあるべき姿ですが、ここは少し趣向を凝らしてカングルワングルのそれぞれの人物像を語っていきたいと思います。

 

カングルワングルはボーカルののっこんくん、ギターのいもとくんを除いた3人でspeaker gain teardrop(以下、SGT)というバンドをしています。

僕が最初に出会ったのは、SGTの堀部さん(ギター)、いっきさん(ドラム)、うえのくん(ベース)の3人でした。おそらく10年くらい前です。SGTに出会った頃はうえのくんはおそらく高校生で家で誰にあうこともなくひきこもり、ゲームとベースの練習と10代の有り余るエネルギーをその右手で一手に引き受け、発散するということを繰り返していたとのことで、ベースは違う方でした。

 

出会ったころの堀部さん、いっきさんと今のお二人を頭の中で思い浮かべると、髪型、ファッション、スタイルそのどれもが全く変わっていません。仙人みたいな書きぶりですが、実際そうなんです。そして、このお二人はもう20年かそれ以上一緒にバンドをされています。

 

堀部さんは物腰が柔らかく人当たりもとても良い方なのですが、芯の部分で受けた屈辱や不快な思いを決して忘れないし、曲げない矜持がある方です。そこが僕は大好きです。また音楽や機材への造詣も深く、その人柄も手伝い、いろんな方からのいろんな相談にものっていらっしゃいます。

 

僕と堀部さんが一方的且つ強制的に可愛がっている友達兼後輩が一人いるのですが、その子を二人でいじり倒すときに、堀部さんと僕はエヴァが動く程度に、心がシンクロします。いっきさんは、独特の風貌とその物腰の柔らかさもあり、非常に優しい方なのですが、通っていらっしゃった中学校が広島でも有数のエリート校(悪)だったせいか、もっていらっしゃるエピソードがわりと過激です。

「俺は燃やしてないんよ。いや、本当よ。でも職員室が燃えて学校がお休みになったよ」

「いや俺は割ってないよ。いや、本当よ。でも学校の窓ガラス入れ替えてもすぐ割られるので、嵌め殺しの小さい窓になったよ」

「いや、俺は走ってないよ。いや、本当よ。でも廊下を原付きや自転車が走行していたよ」「先生が生徒の吐き捨てたガムを掃除してて、すごい申し訳ないなぁと思ったよ。ガムってへばりついたらなかなか取れんのんよね~。ガム?ガムは俺も吐いてたよ」

「先輩が自分でサントラ借りたのに、歌が入ってないとレンタル屋にいちゃもんをつけに行ったよ」

「橋の上で自分より強いやつが来るのを待って、拳の会話をしようとしたよ」

あと、いっきさんと堀部さんとの出会いは、公園で仲良くなって一緒に野球をしたと言ってたのですが、堀部さんに聞くと、「公園におったら、向こうから恐ろしいヤンキーの集団がやってきて、絡まれるかと思ったら野球に誘われた」という野球をしたこと以外、どうも景色が180度違う出会いのようでした。

 

うえのくんは初めて組んだバンドがカングルワングルでその後、SGTに加入しているので、広島のスターバンドを渡り歩くベースエリートのイメージです。ただ一人だけ歳が離れているため、長年の後輩生活でなかなかの処世術が身についています。基本、先輩のいうことに「そうっすよね~」と笑顔で相槌、ニコニコしながら「コップ空いてますけど、大丈夫っすか?」と打ち上げなどではいつも廻りに目を配っています。

 

これも昔、携帯をうえのくんだけ持ってなくて、飲み会の場所の変更を先輩に伝えるために広島中に住む先輩の参加者宅までチャリを走らせて報告にいき、不在であれば置手紙をしていくなどの苦労の賜物だと思います。しかも帰りにチャリが横転し、顔面で着地するというエピソードもあったような……違うかな?

 

そんなうえのくんも10年経つと、後輩も増えます。後輩に対して先輩として振る舞ううえのくんを見ていると、これまでに苦労が多かったことが伺えます(笑)

そして、ボーカルののっこんくんはまだ知り合って5年くらいかと思うのですが、じっくり腰を据えて話したりする機会も多くないので、エピソードは限られてしまいます。と、いうのも僕は基本的に酒が呑めません。でも、のっこんくんは多分酒しか呑みません。

 

のっこんくんと話してて、印象に残ってるのは前日のライブの打ち上げで「明日は個人のライブで朝がすごく早いんで…」って言ってたけど、そのまま呑み続け、家に帰り着くまではできたのですが、玄関には辿りつけず、家の下のガレージで冬に凍死体よろしく眠っていたとかのエピソードなのですが、のっこんくんはそれよりも見て話してもらったら分かるかと思うのですが、のっこんくんしかない何かがあるのです。才能っていう安い言葉でいうならば、僕らみたいな凡人では追いつかない抜群のものがあります。しかしながら、僕は「のっこんくん」という様式美みたいなものや「のっこんくん」という生活様式が見えない何かとして存在だけしてて、それが人を惹きつけているように感じています。

最後にいもとくんですが、いもとくんは後からわかったのですが、カングルとは違うバンドでイベントで何度か出会っていたのですが、しっかり話をしたりするようになったのはカングルを始めてからです。口数もそれほど多いわけではなく、もの静かな印象があるのですが、いもとくんは酒に弱いです。熊本のライブでは、熊本が楽しくて自分の中の何かが「酒でも煽って、もっと楽しくなればいいじゃないか!」って誘ってきたのかはわかりませんが、日頃酒を飲まないのに、ライブ前に結構強い酒を煽り、ライブ前にその姿勢は立ってるのか?立ってないのか?意識はしっかりしているのか?酩酊状態なのか?さえわからないギリギリの状態でセッティングしてました。

 

すると、堀部さんとのっこんくんがいもとくんに近寄っていって、心配とともにわりと厳しい口調で説教してました。それがいもとくんに届いていたかどうかは不明です。

 

ただライブはいいライブでした。僕も酒が強くないことからいもとくんには、呑みの席では仲間意識を持っています。そんな5人が広島でやっているバンド「カングルワングル」。音楽はnanoで体感してください。

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